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アウトドアの入り口に立つ すべての人の道しるべに なりたい「ROUTe」、創刊。

アウトドアの入り口に立つ すべての人の道しるべに なりたい「ROUTe」、創刊。

2020.10.23

#PR #アウトドア #キャンプ・グランピング #

ザック(登山用リュック)を背負った男性が指をさす方向には山。
遠くに見える山の頂には、黄色くまぶしい旗がはためいている。

ここに1冊の雑誌がある。
名前は「ROUTe」、そのままルートとよんでください。

 

2020年10月10日に創刊した熊本発の新メディア。
表紙には「アウトドアと旅と暮らしのリージョナル・マガジン」
とコピーが添えられていた。

記念すべき創刊号。“route(道)”をまっすぐ指す人のイラストが印象的な表紙

 

 

 

 

こっちの水はにがいよ

 

新しい媒体をスタートするのは、それはもう、べらぼうに勇気がいることだ。

多くの人をまきこみ、みんなの意思でそれをやり続けることも、また。
綿密なリサーチや市場調査、「社会にどう役立つのか」
「関わる人をどう豊かにできるのか」という
骨子になる部分の組み立てはもちろん、
いちばん大事なのは、対象となるモノゴトへの深い思慮と熱量だろう。

 

小さくともコアなメディア運営に携わるものとして、
発信をすることの大変さや気苦労は
少しはわかったつもりでいて、

 

「こっちの水はにがいよー!」と口を出したく(助言?)もなったり…
それでも、九州・熊本から、豊かな意思をもった
新たなメディアが登場したことに
まずは、手ばなしでうれしい気持ちでいっぱいです。

 

筆者は残念ながらアウトドアとは無縁の暮らしぶりのため…
この「ルート」の意味さえピンとこない。

 

で、あるならば。

 

なんと「九州百名山」登頂達成間近の“大いなる山バカ”こと、
編集長・nanaさんに、メディアに込められた想いと
ここにたどり着くまでの物語を伺うことにしました。

 

2020年10月10日に創刊したフリーペーパー「ROUTe」。熊本県内の蔦屋書店5店舗ほか、アウトドアショップ、シェルパなどで配布される

 

 

 

守りたいのは、九州の美しいフィールド

 

九州の美しいフィールドを発信し、共有し、
みんなで守り、笑顔をつなげたい。
普段の暮らしにもアウトドアを取り入れ、心が豊かになるお手伝いを。
(発行人・阿南大吉)

「ROUTe」はフリーペーパー(年に2回発行)のほか
Webマガジン、SNS、Youtubeチャンネル、
読者との登山やキャンプイベントなどのつながりをとおして
“アウトドアと暮らしをつなぐ”よろこびを発信する
媒体として、九州・熊本から誕生しました。

 

「山のぼりをする人たちにとって、一番大事なのは
「route」、つまり道です。
アウトドアを始めたい人、アウトドアに興味のある人、
アウトドアの入り口に立つすべての人に向けて、
これから歩む道を、少しだけ照らす存在になれたらいいなと思っています」

 

そう話すのは、編集長・nanaさん。
発行人は、九州におけるアウトドア&登山専門店の草分け的存在で
“自然と共に育ち、共に生きる”をスタンスとする
シェルパ」のグループ会社である「YAMAtabi(山の旅企画室)」です。

 

創業47年を迎えた「YAMAtabi」は、自然と共生する仲間たちのために
年間300本を超える登山ツアーやオリジナルイベントを企画してきた、
いわゆるアウトドアのスペシャリスト。
とくに創業者の阿南夫婦は、九州中の山を愛する人、
自然を愛する人たちにとって、いわばカリスマ的存在なんです。

 

 

創業者であり現会長の阿南誠志さんから
息子の現社長・阿南大吉さんへと受け継がれてきた自然への想い。

 

それはまぎれもなく自然と共生する阿南家の“家族のルーツ”。
そしてこれまでも、山の入り口に立つ初心者の方に向けて、
「道はこっちだよ!」と手まねいてきたのです、
この「ROUTe」の表紙のように。

 

 

 

旅と暮らしとアウトドアをつないで

熊本学園大学卒業後、(有)ウルトラハウスに入社して雑誌づくり・広告制作に従事。2020年4月に【edit nana】として独立した編集長・nanaさん。新メディアへの想いに共感し、「ROUTe」の企画、取材、執筆など全般を担当している

 

 

とはいえこちらは登山に特化した雑誌ではなく、
アウトドア全般、そして旅と暮らしの情報発信をしていくそう。

創刊号をみてみると…

●はじめての山あるき
●登山の楽しみ方と魅力
●ぜいたくな山ごはん
●キャンプギア&アウトドアウェア

 

など初心者にうれしいハウツー情報から、
燃えるような紅葉が美しいくじゅう連山(大分)、根子岳(阿蘇)、年間を通して登りやすい低山・次郎丸嶽(上天草)、真っ白な銀世界に魅せられる雲仙普賢岳(長崎)…山好きでなくとも、心うばわれるビジュアルが散りばめられ、写真集感覚でも楽しめます。

 

おいしい空気と土地の食べもの、圧巻の景色に癒される自然の旅も掲載。

 

「創刊号では、人吉・五木村で味わう“スローステイ”や上天草をサイクリングでめぐる“ちいさな旅”の提案もしています。コロナ禍で旅の仕方、自然との向き合い方が変わってきたいまこそ、私たちが提案したいのは“マイクロアウトドアツーリズム”という考え方です」。

 

 

 

ゆるゆる度がツボなyoutube動画も配信中。左がnana編集長、 右がサラリーマンでありながら“ワークインライフ”を 実現すべく働く、アウトドアデザイナー・サカタツさん(YAMAtabi)

 

 

 

そこに山があるから、だけではなかった

 

そもそも山のぼりに取り憑かれた人たちは、
何を求めて山に登りつづけるのか…。
いまだ理解のできないこの質問に対して、
そこは、「そこに山があるから」
とは答えなかった…編集長・nanaさん。

 

「前職の仕事の兼ね合いで、シェルパのスタッフや読者の皆さんと
富士山に登ったことがわたしの山登りのルーツです。
会社員からフリーランスになっても、日本全国の山を
登りつづけて(時には海外も)もう10年になりますね。
わたしも時代によって、山に求めるものが変わってきている(笑)。
いま一番近いのは、スポーツ感覚で山を楽しんでいる感じです。

nanaさんが山登りを始めたころ、世間は空前の山ガールブーム突入。
日本ではあまり浸透していなかった登山用の“山スカート”が登場したり、
娯楽として登山&ファションを楽しむ人が一気に増加しました。

あれから10年超。
ファッションやアイテムは可能な限りUL(ウルトラライト)
ミニマル思考になり、本当に必要な道具をつくる、
こだわりをもった日本のプロダクトメーカーが
注目を集めていることも最近の特徴とも教えてくれました。

 

はじめてキャンプや登山を計画する人たちにむけて、キャンプギア(道具)やグッズ、アウトドアウェア、レイヤリング(重ね着)の紹介もしてくれる

 

 

会いたくても会えない、行きたくてもいけない、
触れたくても触れない…制限のある世界でわたしたちは
以前より、心と体のバネを思い切り伸ばせる場所、
深呼吸できる場所を探す瞬間がふえました。

 

とはいえこの便利な世界を手放すことはできないし、
人が自分の意思でつくりあげたもの、
それを人工的というならば、そういうものも大好きです、わたしは。

 

それでも自然のなかに身をおいて、
言葉にできない圧倒的な何かを目にしたとき
どんな感情が生まれるのか、そんなシーンに
もっと出会ってみたい、とも思い始めています。

 

まさか…これが…アウトドアの入り口に立っている、
ということなのでしょうか…。
驚愕の気づきを綴ってシメようとしたら、
ほぼ同じような感想を見つけたので、
こちらを貼り付けて終わることにします。

 

(うえかわなつみ/edit nana)Facebookより)

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