温泉が世界を救う!…ハズ。
温泉ソムリエによる、愛すべき温泉の話。
九州各県の温泉ソムリエが愛する温泉について語ります。
一周目は家族湯!
良榮(りょうえい)さんは、
温泉関係のお仕事でも
ライターでもないんですが
温泉に詳しすぎるあまり、各媒体からお声がかかる人で、
SNSを見ていたら、「仕事してるのかな?」と疑いたくなるほど(笑)
ということで、
どんなヘンタイ的なコラムを書いてくれるのか
楽しみ楽しみ♪
良榮さん、よろしくおねがいしま〜〜す。
はじめまして、良榮(りょうえい)です。
あ、もちろん本名ではないです(笑)。
私は、温泉にハマって6年と若輩者ですが、
九州の温泉を中心に
現在、700湯以上入湯しています。
はい、いわゆる温泉ヘンタイです。
この肩書きで、テレビにも出させていただきました。
温泉の魅力と言えばさまざまありますが、
私は、泉質重視の温泉マニア。
さらに、旅館や温泉施設から
野湯(自然の中に湧き出ている温泉)まで
温泉さえあれば
どこにでも出没するということで、
温泉ソムリエのみなさんに
「温泉ヘンタイ」と呼ばれています。
あ、お題は野湯じゃなかったですね。
ついつい……今回は、「家族湯」ということで、
福岡の家族湯事情は、
熊本や鹿児島ほど、歴史的な…というワケではないですが
九州全体に家族湯ブームが来てるのか
最近、あちこちに見かけるようになりました。
大半は、スーパー銭湯にある大浴場と家族湯。
おしゃれで、リゾート感満載のタイプが多いですね。
そんな中で、私がよく足を運ぶのが
久留米のゆめタウン横にある家族湯
「いづみ乃湯」です。
私が、「いづみ乃湯」をおすすめする理由は、
ズバリ!「源泉かけ流し」だからです。
しかも、泉源(温泉が湧いている元)が2本あり、
湯温の高い「アルカリ性単純硫黄泉」と
湯温の低い「単純泉」。
この2つの源泉をブレンドして
湯温を調節されているので、
水で薄めていない、地中から湧いたままの湯が楽しめるんです。
「加水なし」「源泉かけ流し」の温泉なので、
トロトロとした肌触りは、まるで化粧水に浸かっているよう。
とっても気持ちいいですよ。
冬場は、単純泉の量が少ないので
トロトロ感が強くなり、
肌にお湯がまとわりつく感じがたまりません!!
あ! 浴室のドアを開ける時に
ほんのりと香る「硫黄の匂い」。
これも温泉好きにはたまらないポイント。
ゆっくりと深呼吸をすると
リラックス効果倍増ですよ。
ここで「温泉ヘンタイまめ知識」を…
こちらは、日によって温泉の色が変わり、
無色透明の時もあれば、ほんのりと黄みを帯びた色の時もあります。
これは、泉源が1000mと深く、
地中の石炭になる前の状態の「腐植質」を含んでいるため
黄みを帯びていると思われます。
いわゆる「モール泉」に近い状態の泉質ではないかと…
日によって違うのは、
泉源のブレンドの配分も考えられますが、
「冬場トロトロ感が強くなる…」のと同じように
温泉が生きている証拠と言えます。
こんなのを考えながら入っていたら
リラックス出来ないでしょう!とツッコミがきそうですが
ご安心ください。
温泉に漬かったら、「極楽、極楽〜」となってますから(笑)
20室ある部屋は広さが異なり、
洗い場が畳敷きになっているタイプや
打たせ湯があるお部屋もあります。
洗い場は2つあり、
利用時間が60分、90分、120分と選べるのもポイント。
子どもたちの世話をしていたら、
お母さんたちがゆっくりする暇なかった〜
ってことがあるので……
通常30分200円の足湯は、温泉の待ち時間の方は無料で利用出来るのも嬉しいサービスです。
温泉ヘンタイとしては、
「飲める」温泉は嬉しいです。
そう、こちらの温泉は飲むことができるんです!
(私の場合、自己責任で飲んじゃってますけどね、笑)
福岡では飲泉できる湯処が少なく、
貴重な温泉なんです。
口に含む瞬間に鼻をくすぐる硫黄の匂い。
これ!これ!「THE ONSEN」という匂い!
思わずニンマリしてしまいます
(やっぱり温泉ヘンタイだから?笑)
そして、口の中に広がる優しい硫黄の湯。
若干の甘みを感じます。
玉露を飲むと、苦みより甘みを感じることがありますよね?
その感覚と同じです。
温泉の中では、「塩化物泉」や「硫黄泉」は
ダシのような味わいを感じることが出来る湯なのです。
温泉は心と体の一番の癒しです。
飲んだり、漬かったり、
温泉を楽しんでください。
住所 | 〒839-0865 |
---|---|
TEL | 0942-41-1230 |
営業時間 | 午前10時~翌午前3時 |
ホームページ |
2019.09.25
2019.12.18
2019.07.19
2019.08.01
2019.07.31
2019.11.16
こんにちは。
温泉ソムリエアンバサダーのぴちこです。
このシリーズも3回目。
六三四さんとはまた違った温泉ヘンタイさんに
コラムをお願いしてみました。