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[宮崎] 交際ゼロ日婚の新米農家が感じる日南の魅力

[宮崎] 交際ゼロ日婚の新米農家が感じる日南の魅力

2019.08.05

#フルーツ #移住 #農業

嫁じょこと渡邉茜は、現在いちご農家4年目のダンナと6ヶ月の娘を育てながら、宮崎県日南市で暮らしているのですが、この記事ではナナメ54度をいく農家の生き方にからめて、日南の魅力を紹介させていただきます。

「2年後に宮崎で結婚しよう」

 

そう、銀座のパン屋のイートインスペースで突然プロポーズをうけたのは4年前。

 

(マイナビ農業「第2話 交際ゼロ日婚」より)

 

当時、友人だったダンナが宮崎に移住する3日前に、「俺はいちご農家になる!俺の嫁になったら、いちご一生食べ放題だぞ!」とくどかれ、私はまんまと誘惑にのり、2年後の2017年に移住してしまいました。

 

そんな私、嫁じょこと渡邉茜は、現在いちご農家4年目のダンナと6ヶ月の娘を育てながら、宮崎県日南市で暮らしているのですが、この記事ではナナメ54度をいく農家の生き方にからめて、日南の魅力を紹介させていただきます。

 

 

いちごを愛し、いちごに愛され、いちごになったダンナ。

 

 

ダンナこと、渡邉泰典(通称たいぴー)は、大学生の頃、農業サークルに所属し、自転車で農家をめぐる九州一周中に日南市北郷町にたどり着きました。地域の様々な仕事をする人たちと出会う中で「かっこいい大人たちが多くいるこの地域で、一緒に仕事がしたい」と思い、中央大学を中退。2015年に所持金20万円片手に単身移住し、いちご農家で1年の研修を経て独立しました。

 

と、表向きはそう言っていますが、彼曰く「失敗するために日南で農家になった」そうです。というのも、彼の統計上、素敵な大人たちは人生のどん底を味わったことがある人ばかりだからだそう。(しかし日南に移住して4年、未だに挫折は味わえず、ぬくぬくと暮らしています。)

 

 

ダンナの愚痴を4コマにしたら、連載を3つ抱える漫画家に

 

 

ダンナにプロポーズされるも、2年間は東京の大手求人広告会社にてコピーライター、デザイナーとして勤務。移住後は破天荒なダンナとの暮らしにうっぷんが溜まり、それをネタに4コマ漫画にしてブログで発信していたところ、思わぬヒット。地元の人や農業界隈の方々に面白がってもらい、現在3媒体で連載を持っています。

 

(宮崎日日新聞きゅんと「第13話 起きないダンナ」より)

 

 

 

現代版百姓として100のナリワイを目指す

 

さて、そんな私達は農家という生き方だけにとどまらず、「現代版百姓」として、地域に求められる、自分たちができることを探し、挑戦する生き方をしています。

 

主にダンナはエンターテイナーとして。私はクリエイターとして。お互いの強みを掛け合わせながら、100のナリワイを作っています。

 

例えば、ダンナはパフォーマー(バルーン・スピニングプレート)として地域のお祭りに参加したり。中学生向けの学習塾を開いたり。


私はチョークアーティストとして看板制作をしたり、コピーライターやデザイナーとして制作したり、地元新聞の4コマ漫画を連載したり、摂食障害専門のカウンセラーをしたり。

 

 

ほとんどは、地域で困っている方々に求められていることに合わせて、それぞれが東京で身につけたスキルの延長線でお仕事をさせていただいています。

 

また、これらのナリワイは地域に根ざしたものだけでなく、本業である「いちご農園」の中からも生まれています。

 

 

誰にいちごを売りたいか?で魅せ方を変える

 

私たちの農園のいちごは直売100%。つまり、市場には卸さず「くらうんふぁーむのくらうんべりー」という名前で、地元スーパーや県外発送の通販で販売しています。

 

売り方のポイントは、ありきたりですが「誰に売るかを明確にする」ことから始めること。

 

例えば、地元スーパー向けには様々なデータを元に「60代のおばあちゃん」向けに、小分けパックの手頃な価格で販売しています。もちろんこのパッケージや、スーパーに置くポップは手作り。これを見て気に入ってくれた農家さんから、パッケージやチラシの注文がくることもあります。

 

県外発送では「知り合いにどれだけ買ってもらえるか」が勝負なので、みんなに面白がって応援してもらうために、「農家物語たいぴー」としてYouTuberデビューし、体を張ってチャンネル更新をしています。(面白いというより、すべってますが。)

 

 

挑戦する人を面白がって応援してくれる日南人

 

さて、散々私たちの紹介をしてしまい、「本題である日南の魅力は何?」と思われた方がいたらごめんなさい。私が思う日南の魅力は、私たちのようなよくわからない若者を受け入れ、応援してくれる人たちの懐の深さだと思います。

 

例えば、新しいことをするたびに面白がってくれたり、子育てや農園づくりに困っていると手助けしてくれたり、何よりいちごを買ってくれたり。だから私たちも、安心して新しいナリワイに挑戦できるのです。

 

そしてこんな空気感だからこそ、私たちだけではなく、県外からIターンをして起業する子や、地元日南にUターンする若者が絶えません。

 

ってことで、日南にはまだまだおもしろい人たちがたくさんいるので、今後ここでも紹介していきたいと思っています。以上、日南担当の渡邉茜でした!

 

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