トップ > 全県一覧 > 

[佐賀] 私を狂わせた○○ 佐賀産「光樹トマト」

[佐賀] 私を狂わせた○○ 佐賀産「光樹トマト」

はじめまして。佐賀でEDITORS SAGAを運営している中村です。

 

 

佐賀産「光樹トマト」が教えてくれたこと

 

自己紹介をといわれても、私は、そうそう自分のことを多く語る方ではない。
一つ言えるとすれば、佐賀という「魅力のない県」として常に下位に位置する県でWEBメディアの編集をしているということ。いわゆる肩書である。
だが、書いているうちに、タイトルに合わせ、必然性にかられたので少し話してみようと思う。

 

佐賀県に生まれ育ち、私は1度も県外で生活をしたことがない。
田舎の考え方や不便さに嫌気がさし、東京やお隣福岡みたいなきらきらしたショップがあったら…… と都会を羨む想いもなかったと言えばウソになる。
無論、佐賀を離れる意識もあったのだが。

 

コンパクトな県の特性もあって、知り合いが会いたい人につなげてくれる。そして、つながった人たちが何やら面白いことを企てるようになる。そうやって人とのコミュニケーションをとる楽しさを覚えたのは20代半ばになった頃だろうか。

 

幸い、縁があり佐賀を拠点としていても他県や海外の人と関わることが多くなったのだが、色々な話を聞く中で感じたことがある。

 

それは、
「故郷のことを熱心に語れる人がいる場所は魅力的に見える」
ということ。

 

佐賀県だけでもいえるのだが、郷土愛というものはやっぱり熱いものである。

 

当時の自分はというと、撃沈だった。
ほとんど、佐賀県のことをアピールできずに終わった経験が幾度もあった。

 

なにもないと言われているけれど、そもそもみようとしていなかった自分に気づいたのは20代後半になってから。

 

ずっと住んでいるからこそわかる佐賀、住んでいても知らなった佐賀、外の人から聞いて再発見した佐賀。
自分自身が知るのと同時に、佐賀の人にも、その他の人にも、佐賀の魅力を発信したいと思いはじめたことが、私が佐賀県という土地を出ずにWEBメディアをやっている理由だ。

 

 

 

あるトマトとの出会い

ある日、知り合いを通じてある佐賀県産のトマトに出会った。糖度、酸味のバランスがよく、それはそれは美味しいトマト。
こんなモノが佐賀にあったんだ!と衝撃を受けた。

 

佐賀市川副町にある「とまと屋ファーム江島」で作られていて、名前は「光樹トマト」と呼ばれている。聞くと、日本一の値がつくと言われている高級トマトは、佐賀県民の口にはなかなか入らないらしい。

 

理由は、ほとんどが東京に出荷されてしまうから。
新聞に取り上げられたこともあるため、知っている人もいるかもしれないが、当時私は、新聞を読まない若者だった。

 

佐賀でも、有数の飲食店でしか味わえない光樹トマト。
20代そこそこの若造には、わからないわけだ。

 

私は「WEBメディアを運営すること」というよりも、「佐賀を探すこと」が仕事だと思っているのだが、

 

現在、トマトのように「そこまで知られていないけれど、全国的に誇れる宝が佐賀にはごろごろとある」ということにようやく気付かされている。

 

 

 

光樹トマトのひみつ

光樹トマトの出会いから約5年。
仕事として「とまと屋ファーム江島」を訪れた。

 

場所は佐賀空港のちかく。
のどかな田園風景が美しい場所にある。
伺ったのは4月下旬。春の柔らかい光が差し込み、温かさが心地よい季節。

 

 

早速ビニールハウスでは、たくさんの光樹トマトが顔を赤くしていた。
トマトといえば、夏のイメージだが、ハウス栽培のために味がのってくる4月~6月が一番おいしいという。

 

もぎたてを食べてみると、もう、あの頃食べた時の感動を上回るほどのクオリティーだった。
形と触感と味と香り。芸術作品と言いたいほどだ。
糖度が高く、モチモチした触感が特徴。イメージ、トマトというより桃みたいな感じ。ちょっと繊維もあって、甘くてうまかった。

 

美味しい光樹トマトのしるしはこのグラデーション。特に、美味しいものを見分けるにはピンク系ではなく、オレンジがかっているのがいいという。

 

「作る上でのこだわりは、環境と湿度。地面は水を切っててもやっぱり空気中の湿度が高いと水分を吸収しちゃう。だからなるべく乾燥させて、温度はちょっと低めでゆっくり育てる。
トマトが木になってる時間を長くすること=味をのせていくという事にこだわってるかな」

 

江島さんは続けていう。

 

「佐賀の光樹トマト部会は36件から12件になってしまったんです。美味しいトマトと評価はあるけれど、なかなか数量が取れない。収入に結びつかないから、もっと作りやすいのを作りたいという生産者の声があって……
美味しいものだけを作りたいという農家だけが残って、部会が半分になった分、評価もさらに上がったというのもあります」

 

「すごい作るの難しいんですよ。毎年のことだけど、美味しいものをつくるのって。
でもね。ありきたりですけど、トマトが美味しい時期に、ああやっぱり美味しいね!って言ってもらえるのが一番嬉しい。
うちの子供たちなんか食べなれてるからなかなか美味しいって言ってくれなくて。本当に美味しいときしか!(笑)
ようやく美味しいっていってくれた時『ああよかった』とホッとするんだよね」

 

子供たちが認めた時、間違いないトマトができたということだ。

 

こんな話を聞くと、「ああまた佐賀のいいもの誰かに話したい!」と嬉しくなるのである。

(取材・文・写真・編集:中村美由希)

とまと屋ファーム江島

WEB

https://poke-m.com/producers/124?fbclid=IwAR35jjLaS09gQK1Xg7rE8z4rTG_LWyh77tpQzEz3CXzIpxzUGXY00pmdjgA

住所

佐賀県佐賀市川副町大字犬井道5893

備考

とまと屋ファーム江島では、毎年5月中旬、垣根をひくくし農家を身近に感じてもらう取り組みの一つとして、「麦秋カフェ」という期間限定のイベントを開催している。
光樹トマトの収穫が終わる時期に敷地内でミニコンサートやトマトソースを使ったピザつくり体験、特製ソースをのせたアイスの販売などを行う。

======

同じ品種のものが買える場所はコチラ↓↓

<直売所「むっちゃん」>
住所 佐賀市川副町大字西古賀47番地9
営業時間 8:30~18:00
定休日 お盆・正月のみ
TEL 0952-45-8545

この記事のライター

中村 美由希

佐賀を編集するWEBマガジンEDITORS SAGA編集長。 佐賀生まれ佐賀育ち。 佐賀といえば「なんもない」というイメージを払拭するべく、Touch your Qshuに参戦! こどもばりの好奇心旺盛さが特徴。 好きな食べものは「かつ丼」。 好きな場所は「山」。

プロフィール・記事一覧へ

オススメの記事

Recommend Article
BBくん
面白かったらイイね!