2020年5月。
私たちは、好きな時に、好きな店に、遊びに行く。
好きな人と、好きな場所を、自由に共有するという
愛おしい「時間」からすこし遠ざかっていました。
オンライン会議では、ちっとも気分は晴れないし、
スマホを手にすれば、ほんのすこし先の未来も
想像できなくて、毎晩不安が尽きない。
(何より、家で焼き菓子を焼きたくないんだ…!)
そんなことを毎日考えていました。
「あれから、みんなどうしていますか?」
「どんなことを考えて、暮らしていましたか?」
記事にまとめると、つい正解や答えを見つけようとしてしまうけれど。
オンラインでのんびり取材するような、
ただ一緒に呑むだけのような、
そんな、ゆるーい「オンラインスナック」なんかができないかなと思いました。
その時間をなんとなーく共有していただきたくて、
いま話を聞きたい方とのおしゃべりをzoomでつないで、
facebookで配信することにしました。
飽きるまで、続けてみますね。まずは、プレオープン。
カラン、コロ〜ン!
久保 尭之さん
(みなみあそ観光局 マネジャー/合同会社アソウト 副代表/株式会社REASO取締役)
南阿蘇のまちづくりに関わる若きキーパーソン。熊本地震を機に移住。
タッキュー内でも展開した「南阿蘇ラブレターアワード」の担当者でもある。
リモートで撮影を行ったPR動画「♯会いに行かないのが1番の贈り物」が、ぼちぼち反響を呼んだらしい。
ええ。
社長を含めた代表メンバーがみんな県外から来た人たちだったんですよ。
「アソウト」は、阿蘇に住む人や、住みたい人たちを応援する会社で、僕はいま社長と一緒にシェアハウスに住んでいます。
空き家の不動産関係や、阿蘇に住みたい人たちが家や仕事や暮らしを見つけられるようお手伝いをしているんです。
そうですね、マネタイズでいうと不動産関係ということになるんですが、僕らは「不動産ではない」という
スタンスをもって活動をしています。
「不動産ができないことをやる」というイメージですね。
ふつうの不動産屋さんがなかなか手を出せないところ、
簡単にいうと、“めんどくさいところまでやる”という感じですね。
阿蘇の出身者や、ただ阿蘇に住んでいるという意味ではなくて、いろんな選択肢がある中で、阿蘇を「選んで」、住んでいる人。そんな人をこれからも増やしたいと思ったんです。
地方だと、どうしてもネガティブな理由でそこにいらっしゃる人も
多いかもしれないんですが、ここには、阿蘇が好きで、
阿蘇に住み続けている人がいる。そんなポジティブな気持ちで
阿蘇に関わる人がもっと増えるといいなという思いでいます。
僕も移住して4年が経ちました。南阿蘇って、観光地なんですけど、いわゆる観光地ではなくて。
いや、もちろん観光地なんですけど(笑)、農村の暮らしがちゃんと息づいている場所なんですよね。なので、住んでいて本当にこころが安らぐというか。
うん。すっごくあります。
毎日毎日、「いい場所だなあ」って思ってますもん。
僕なんかは、阿蘇の人たちって本当にすごいなって思っていて。
ある意味ここは、都会からすると変わった場所ですよ(笑)。
そんな場所で、自分らしい暮らしをつくって、仕事をつくって、生活をしていらっしゃる。
だから僕がやりたいことっていうより、「阿蘇の人がやりたいこと」を応援できるのがいまは楽しいんですよね。
うん、めちゃくちゃ大きかったですね。
ええ。僕らも実際「2020年、いくぞ!」という気持ちでいて、
阿蘇の人たちと一丸となっていろいろな準備をしていました。
まだ出せていない動画とか、実はいっぱいあるんですよ…(笑)。
あはは(笑)。熊本市や福岡がメインのお客様という現状で、緊急事態宣言が出て、やはり「来てください」といえない状況になりました。
高齢の方が多い地域でもあるのでですね。
本当ですよ。熊本地震のあとの悩みとはまったく違います、みんな、どこも大変なんでですね。
「観光地や山は逃げない」ってよくいいますが、これだけ家の中で窮屈な思いをしている方が多いのに、「来てください」と言えないのは、本当に辛いですね。
実際に「開けたらいいと思う? 閉めたらいいと思う? どう思う?」
という相談の電話なんかはよくかかってきます。
自分のところで手いっぱいだったりするので、ほかの状況を知らない。
事業者さんも、誰かと話したい、という気持ちが強いんだと思います。
でも僕が答えられることって、話を聞いて、
「ほかの地域やほかの事業者さんはこんな状況みたいですよ。難しいですよね」って教えてあげることくらいなんですよね。
いやいや、「ヨソ者」の特権です!(笑)。
もうね、みんな、ダラダラするだけでいいと思うんですよ(笑)。
観光業界にいると、回転率とか、いかにお金を落とさせるかってことを
気にしすぎていて。でも南阿蘇とかって、そういうことじゃないと思うんですよね(笑)。
ダラダラ、ゴロゴロすればいいんですよ(笑)。
草原で昼寝とかするだけでいいと思うんです、ほんと。
ソトからきた僕らにとって、阿蘇って、こころから「深呼吸できる場所」なんですよね。
僕らは阿蘇にいる人たちのことが好きで、阿蘇にいる人たちが阿蘇を
好きだから、「阿蘇っていい場所なんだよね」って実感できるんです。
久保さんとのゆるい“おしゃべり”は約1時間にのぼり、
記事にはすべてまとめきれませんでした…(まとめろ)。
まだまだトークを聞いてみたい! そんな変わった方はぜひ、
お酒を片手に、youtubeをのぞいてみてくださいね。
心地いいBGMがスナック気分を誘いますよ。
–いつかスナックのママになることを夢見る編集者。
もういい年なのに、いまだに朝帰りがやめられなくて、夫に怒られてばかり。
長年続けてきたローカルの取材をオンラインでやっちゃおうと
一念発起して店をオープンさせました。
–2019年に独立したばかりのフリーランス営業女子。
今年の3月まで、ママに連れられて熊本のいい店を巡ってきて
段々舌が肥えてきている。今回は強引に誘われて「アシスタント」として店に参加。ローカルおじさんの扱いがうまい。
—ご存知タッキューのマスコット的存在。
熊本イチ動けるフリーのデザイナー。いつか一流のクリエイティブディレクターになることを夢見ながら、毎晩グラス拭きに励む。
2019.07.19
2019.11.16
2019.07.31
2019.07.27
2019.09.25
2019.08.01
届いていませんが(なんでだろうね?)、
お店、開けますね(笑)。
現在コロナの影響で、私たちタッキューも、九州各地へのロケや収録をストップしている状態です。
スナックのプレオープンは1週間前に決めたのですが、早速、お客さまにご予約をいただいていますよ。
南阿蘇からようこそ久保さん、いらっしゃいませ〜!